シロの思い出

1997年12月7日に手取フィッシュランドで買ってきた手乗り文鳥の雛
白文鳥なので名前は「シロ」
桜文鳥の方は「サクラ」

文鳥の寿命は7〜8年と言われている
「サクラ」が旅立ったのは2003年7月27日(日)
6年足らずの短い命

その日僕は大日岳を縦走して来た日
帰宅すると巣の中で「サクラ」はまるで眠っているかのようだった
動かない「サクラ」を見て「シロ」は寂しそう

鳥カゴが置いてある窓の下に「サクラ」を埋めてやった
いつでも「シロ」が見えるようにと
「サクラ」を忘れないようにと

元気が無くなった「シロ」に友達を連れてきた
今度は文鳥ではなくインコの雛だ
黄色の「レモン」と青の「ソーダ」

隣に置いたら「シロ」は徐々に元気になっていった
まるで若い仲間からエネルギーを貰っているかのように
そしてカゴの外に出てインコと遊ぶようになった

しかし2005年夏
暑さで一気に衰弱した「シロ」だった
涼しい事務所へと移動した

秋になり元気になった「シロ」を家へ戻した
「レモン」や「ソーダ」も喜んでソファーの上で遊んだ
また元気になってよかった

2006年3月に仲間が増えた
「レモン」と「ソーダ」の間に「メロン」が誕生したのだ
僕は初めて孵った雛に大喜びした

順調に育つ「メロン」
それに反して2006年8月に一気に弱った「シロ」
本当にこれでダメかと思った

昨年と同じように鳥カゴを事務所に移した
今度は「レモン」「ソーダ」「メロン」も一緒
みんな涼しい環境に満足そうだった

夏は涼しく、冬は暖かい
そんな環境のせいか「シロ」はまた元気になった
本当によかった

あれから3年半が過ぎ去った
「シロ」が家に来てもう10年を過ぎた
人間でいうと94歳ほどらしい

2008年3月5日(水)
いつものように事務所に入り仕事の準備をする
そして鳥の世話をしようとしたら

「シロ」がカゴの下でじっとしている
「えっ、昨日までなんとも無かったのに何故・・・」
そっと手のひらに乗せてみる

冷たかった
眠っているかのようだった
「サクラ」の時とおんなじ

インコにも分かるのだろうか
呼びかけても「シロ」が返事をしないことが
帰らぬ世界へ行ったことが・・・


2003/ 4/19 手乗り文鳥の「シロ」と「サクラ」


2003/ 4/19 この時は壷巣を二つ入れてあった


2003/ 7/27 巣の中で眠るように亡くなった「サクラ」


2004/10/15 カゴの中には「シロ」しかいない


2004/10/18 まだまだ元気そうな「シロ」


2004/10/19 手乗りインコの「レモン」と「ソーダ」


2004/10/19 楽しそうに遊んでいる


2004/10/19 健次の手に乗る「シロ」


2004/10/19 僕の手に乗る「シロ」と「ソーダ」


2005/ 8/ 2 涼しい事務所に来て少しは元気になった


2005/ 8/31 みんなで何を喋っているのかな


2005/ 9/21 ソファーを独り占め


2005/ 9/21 と思いきや「ソーダ」が割り込む


2005/11/17 気の合う2羽


2005/11/17 この時は30分ほど遊んでいた


2005/11/17 真理子の肩の上でも


2006/ 8/ 4 暑くて事務所に引越し


2006/10/28 次第に元気になっていった「シロ」


2006/11/17 みんな勢ぞろい


2007/ 9/ 4 全く歳をとならいかに思えた


2007/11/ 5 まだ飛び回ることが出来た「シロ」


2008/ 3/ 5 ところがあっけなく・・・


2008/ 3/ 5 天国で「サクラ」と遊んでいることだろう

さよなら、「シロ」

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